自分1人や夫婦の2人暮らしだけならあまり馴染みがないかもしれませんが、子育てした事があれば必ず何度も耳にする病気の1つが「アデノウイルス」です。
そんなアデノウイルスですが、子供や幼児から大人まで感染してしまいますが、今回はそのアデノウイルス感染症についての情報をまとめています。
アデノウイルスの症状と治療を中心に、子供がかかりやすい症状のプール熱などから結膜炎など様々な症状とその対策を解説しています。
そもそもアデノウイルスとは?をおさらい
アデノウイルスとは、その名の通り病気ウイルスの一種で、日本でも感染する人が非常に多くいるウイルスの1つです。
インフルエンザウイルスと言えば、今では非常に有名ですので、知らない人を探すのが難しいくらいの認知度がありますが、今回のアデノウイルスというのは、実はインフルエンザウイルスの次に人体から検出される頻度が高いウイルスなのです。
アデノウイルスには様々な症状があり、子供の病気としてよく耳にする症状などもあったりします。
幼児や子供だけでなく、大人にも症状が出てきますので注意が必要な病気になります。
特に、子供の病気などは広がったり感染したりするのも早かったりしますので、子供や幼児の場合には最新の注意を払うようにしなければなりません。
アデノウイルスの感染症の特徴としては、次のようなものがあります。
特に季節性というものには捉われずに、その症状というのも、軽いカゼ程度のものから重症の扁桃腺炎であったり肺炎、さらには結膜炎や嘔吐下痢症といった症状など、様々な症状が見られます。
また、扁桃腺炎や結膜炎などにおいては、その症状が非常に強力であり、経路としては細菌感染によるものと見分けがつかないことが度々あります。
細菌性のものにおいては、通常の場合は抗生剤が効きますが、アデノウイルスによるものの場合ですと、抗生剤が効きません。
そのため、病院の外来などで治療していたとしても、なかなか一向に熱が下がらないといった症状もよく見かけられます。
ただ、幸いなことにその多くの場合は、時間が経つことで自然と治ります。
とはいえ、治療までの間は、治療する側も治療される側も非常に不安な気持ちにはなります。
なぜなら、抗生剤が効かない細菌感染によるものなのか、それとも川崎病といったような他の病気なのかといったところが、最後まで判断に困る症状も実際にあるからです。
しかしながら、そんな状況を打破するかのごとく、最近は綿棒で拭い取ったのどの浸出液や便を調べる事によって、その場で簡単に、アデノウイルスの感染についてを診断可能になったのです。
アデノウイルス潜伏期間や症状について
アデノウイルスは先ほどにも紹介したように、非常に色々な症状・病気を引き起こします。
おおむね、潜伏期間として5~7日を要し、感染経路は便、飛沫、直接接触などになります。
アデノウイルスは免疫がつきにくいウイルスのために、同じ人が何度もかかってしまうこともあります。
アデノウイルスの中でも7型というのは、重症の肺炎を起こすことで知られています。
アデノウイルス3型においては、咽頭結膜熱(プール熱)を起こし、高熱が3~7日ほど続いて、扁桃腺が腫れて、のどの痛みなどが出てきます。そして両目または片目が赤く充血してしまい目やにも出てきます。
これは、夏にプールを介して流行することがあることからプール熱という別称も持っています。
ただ、プールに入らなければ大丈夫という事ではなく、プールに入らなかったとしても、飛沫や糞便などを通じて感染しますので注意しましょう。
流行性角結膜炎は、アデノウイルス8型が起こします。
目が充血してきて目やにが出ます。ただ、先ほどの咽頭結膜熱のように高い熱が出ることは特になく、のどの痛みなどもそこまで強い痛みを感じる事はないとされています。
学校伝染病の一つで、伝染の恐れがなくなるまで登校禁止となる病気にあたります。
嘔吐や下痢などのアデノウイルスによる腸炎においては、腸重積を起こす原因になるとも言われています。
アデノウイルス11型は、排尿の際に痛みを伴い、真っ赤な血尿が出ます。
また無菌性髄膜炎においても、他のウイルスによる髄膜炎同様で、発熱や嘔吐、さらには頭痛などが主な症状となります。
子ども・幼児や大人までかかるアデノウイルスの治療
アデノウイルス感染症の治療についてですが、ウイルスそのものに対する薬というのは存在せず、細菌の混合感染を防ぐという事から抗生剤を用いる事や、熱や脱水症状に対しての対症療法しかないのが現状です。
とはいえ、一部の重症な状態を除けば、時間が経つことで自然に治っていくであろうという予測が立てられるようになりました。
一部の重症例や難治例などに、ステロイドやガンマグロブリン(ヒト免疫グロブリン)が効果がある事があるときもあります。
しかしながら、その多くは体内でウイルスに対する抗体が出来るまで待つしかないとも言われています。
高熱で痛みのある時などであれば、解熱鎮痛剤の内服や坐薬などを使います。
他の症状の眼の痛み、目の充血が強い時、眼脂が多い時といったような場合においては、細菌などによる2次感染を予防する抗生剤や、炎症を抑える目的として抗炎症剤の目薬を使います。
脱水および食欲低下といった症状においては、点滴で対処します。
これらアデノウイルス感染症の予防対策としては、家族間において、タオルや食器などの共有をできるだけ避けるようにし、それぞれ個別に使うようにしましょう。
アデノウイルスは唾液や、鼻水、涙などによっても感染してしまいますので、同じ鍋や大皿を皆でつついたりして食べるというのも控えるのも予防対策の1つになります。
また、これ以外にも残り物を食べるといった事や、同じコップを使うのも避けましょう。
アデノウイルスは55℃、30分で失活する特徴を持ちますので、キッチンハイターへ2時間浸け置く事で、消毒も可能です。
いったん発症してしまうと、場合によっては高熱が出てしまったり、熱がひいたりといったのがだいたい5日程続きます。
熱がひいている時というのは比較的元気ですので、その間にシャワーを浴びるようにしたり、欲しい物を食べるなどをしましょう。
このときの注意点としては、お風呂に入る時は必ず一番最後に入らなければいけません。
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