「ぽっこりお腹が原因で何か病気なる事はあるの?」という疑問は、本末転倒です。
ぽっこりお腹は原因ではなく、むしろ結果だからです。
身体が何らかのよくない状態になっているから、ぽっこりお腹になってしまうのであって、ぽっこりお腹になったから病気になるわけではないのです。
ある意味では、ぽっこりと出たお腹は、未来の自分の身体から今の自分の身体への警告といえます。
そのままそのお腹を放っておいたら、将来メタボや生活習慣病、痔などになる危険性が高いからです。
そうはいっても、女性の過度なダイエット意識で「お腹が出ている」という場合は当てはまりません。
本来女性の身体にはある程度の脂肪は必要ですし、大切な女性の器官である子宮を守るため、下腹部には脂肪が必要なのです。
太りすぎはもちろん不健康ですが、痩せすぎもまた不健康なことに変わりはないのです。
明らかに標準体重をオーバーしていて、肥満体型でお腹全体がぽっこりしている場合は、将来的に生活習慣病になる危険が高くなります。
お腹だけの問題ではなく、身体全体を対象にしたダイエットが必要
放っておけば、高脂血症、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などを発祥するリスクが高まります。
また、女性に多いぽっこりお腹として、太っていないのに下腹部がぽっこりしている場合は、便秘が原因の場合が多いのです。
食事を摂ったあと、食物が胃で消化され、腸で栄養を吸収された残り滓が大便です。
便秘はこの残り滓が腸内に大量に詰まっている状態なのですから、健康な状態であるはずがありません。
便秘をしている人は、殆どの場合、肌の調子も悪いはずです。
ニキビや吹き出物、肌のハリやツヤがないことに悩んでいる女性も多いと思います。
それは体内に蓄積された残り滓(老廃物)が毒素を出しているからです。
さらに長い間便秘のままでいると代謝が下がり、脂肪のつきやすい体質になってしまいます。
結局は下腹部だけのぽっこりお腹が肥満に繋がり、将来的に生活習慣病になってしまうリスクを、高めることになるのです。