よく聞く言葉に、無添加化粧品という言葉がある一方、自然派化粧品という言葉もあります。
どちらも似ているような言葉な気がしますが、それぞれ何が違って、なぜ別々の呼び方になっているのか、そのあたりについて書いていきたいと思います。
オーガニックやロハスブームで、「自然派」化粧品が増えていますね。
無添加化粧品と自然派化粧品、受けるイメージはなんとなく似ていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
無添加化粧品というのは、実は明確な基準や規定があるわけではありません。
何度も書いてきてはいますが、香料や着色料を使っていないだけでも「無添加」を謳っている場合があります。
一般的には、旧表示指定成分と言われる、アレルギー反応を引き起こす可能性のある102種類の成分を配合していない場合に「無添加」という場合が多いようです。
この102種類の成分の中には、発がん性のある着色料や環境ホルモン、パラベンなどの石油系合成物質が含まれます。
しかし、この旧表示指定成分以外にも、発がん性やアレルギーを引き起こす可能性のある成分は存在するのです。
つまり、102種類の成分を使っていないだけで、それ以外の化学合成物質は使っている可能性があります。
無添加だから100%安心とは限らないのはこういった理由がありますし、今までにも解説してきたと思います。
では、自然派化粧品というのはどういったもの?
自然派は素材にこだわって作られているのが当たり前で、ほとんどが化学合成物質無添加のようです。
界面活性剤フリー、保存料や香料は植物由来のもののみ、原材料も明記…と、今手にしている化粧品がどんなものでできているのか分かりやすいものが多いのも特徴です。
しかし、全く化学物質を使わずに市販されている化粧品を作ることは不可能です。
どんなに天然成分を配合していっても、防腐剤や保存料を入れなければ1週間ももたずに腐ってしまうでしょう。
腐敗したものを肌につける方が、よっぽど肌によくないですよね。
こうした理由から、自然派化粧品というのは天然のものを配合しつつも、化学の力も少しだけ借りているもの、という定義ができそうです。
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