大勢の人の前で発言する、初対面の人と話すなど。そういった場面で緊張したり不安を感じてしまうものとして、緊張などがあります。
ただ、これらは誰しもが感じることであり、感じない人の方が極少数であるため、緊張するという事自体は、何も珍しいことではありませんし普通の事です。
しかし、緊張感、不安が非常に強い、手や足の震えが凄い、汗が止まらない、頭が真っ白になってしまう、どもり(吃音)がひどくなってしまう話したいことを相手に伝えることができないなど、こういった症状があがり症と言えます。
緊張がいきすぎた状態の事を指す
そういった上記の緊張の状態から、より一層深みにはまってしまっている状態が多く見られる方は、あがり症と言えるかもしれません。
あがり症は、対人恐怖症、社会恐怖症、社会不安障害など多くの症状を含んだものを言うようですので、いずれの症状も、人から変な風に思われるのではないか?という不安が根底にあり、結局のところは対人に対する不安が根本原因とされています。
とりわけ、日本のような集団行動を重視する社会において、人間関係が崩れることは社会的な死を意味する場面が多々あります。
そして、この社会的な死を恐れるがあまり、人間関係に対してより慎重になってしまったり、臆病になってしまう事を、総称として「あがり症」と呼んでいます。